「病は気から」
6月6日は氷室冴子さんの祥月命日。
今年は七回忌とのことで、久しぶりに「偲ぶ会」にお伺いしようかと思ったのですが、これ以上予定を詰め込むと体調不良になりそうだったのでやめました。
(実際、上京するまでもなく体調不良だった・・・)
氷室さんのご友人で偲ぶ会を続けておられる田中二郎さんが、6月第1週を「藤花忌」として氷室さんの作品に触れる時期としたとのことだったので、
実家に帰った時に掘り起した(もともとの発掘の目的は「赤毛のアン」だったんだけど)「冴子の東京物語」を読みました。
するとそこには、titleのエッセイがあり、止まらない咳で病院に行った時のめくるめく悪い想像が詳細に記載されていました。
氷室さんは、「今書くと滑稽で嫌になっちゃうのだけどそのときは未来ある友達には言わないことにしよう」とまで思いつめたそうです。
この時の御病気はアレルギー性喘息だったそうで、この文章を書いていた氷室さんは若く健康であったと思うのだけれど(1987年5月初出なので29歳くらいかな)、亡くなられた原因となった肺がんの告知を受けられたときも、思いつめたのかしら、と。
実際には、告知を受けられてからQOLを重視し、生前に戒名を受けられ葬儀のこともご友人に託されてのご逝去だったので、悪い予想どおりだったことに立ち向かわれたわけですよね・・・。
改めて。合掌。
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