昨日、テレビをつけていたら、最近の早口で明るい口調でなく、一言ひとこと区切るような深刻な口調が聞こえてきたので、思わず、顔を上げた。ナショナルのCMだった。
旧式のナショナルのファンヒーターの中で、死亡事故(一酸化炭素中毒)が起こる危険性のあるものがあるので回収しているという内容。
詳しくはこちら。
自動車なんかのリコールは、税金がかかっているからほとんど買った本人に通知できるだろうけど、ファンヒーターじゃ誰が買ったかなんて分からないだろうな、と思う。
ユーザーの方だって、自分ちのファンヒーターがナショナル製品かどうかなんて意識して使ってはいないだろう。
そんなものが死亡事故を起こしているとは怖い話としか言いようがない。
私はテレビCMをたまたま昨日見たけど、これは、情報として早い方なんだろうか?(早くないです。寧ろ、全然遅い。今年最初の事故が1月(この事故にあった子どもは死亡、父親はいまだに意識不明)、松下が事故を公表し、無料修理・点検を公表したのが4月だそうです。ただし、11月に再度死亡事故が発生し、経産省が緊急命令を出したのが11/29、同日付の「謹告」で再周知が図られることとなっていたようです。しかしながら、12/2には修理したはずの機器で事故が起き、今般のテレビCMに踏み切ったそうで、12/7の朝日新聞によれば、9万台が行方不明(修理も廃棄も確認できない)状態の上、具体的な有効な対策は、メーカーも国も持っていないのが実情だそうです。)
先週末、実家に帰った時には、母からは「あんたんちのファンヒーターは新しいやつよね?」とか、(実は、掃除をしてて元の私の部屋のファンヒーターの煙突がとれていることに気づいて危なかった、というエピソードを聞かされていたのだけど、)「ナショナルじゃなくて本当に良かったわ」とかは言われていないので、1部屋に1台の割合でファンヒーターを置いてあるヘビーユーザーの実家の母にすら、このニュースは耳に入っていないのでは、と疑ってしまう。(←流石に知ってました。疑ってごめんよ(^^;>母)
東北の家では、石油ファンヒーターを使っていることが多いと思う。
対象機種は古い。
20〜13年前のファンヒーターを未だに使っているような家庭は、あまり裕福ではない老世帯が多いのではないか。
そんな人が、どうやったらこのニュースを知ることができるのか。
(松下の対策の中では、灯油販売店のローラー作戦というのが、一番有効なように思う・・・)
悲劇が繰り返されないことを願い、微力ながら記事にします。
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